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変形性膝関節症・膝の痛み
質問と回答
変形性膝関節症とはなんですか。

変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減ることによって、痛みや動かしづらさ、膝の変形が起こる病気です。原因は、軟骨が年齢とともに弾力を失ったり、使い過ぎによってすり減ったりすることによります。
はじめは立ち上がりや歩き始めなど動作の始めに痛みが出て、休むと痛みがおさまります。軟骨のすり減りがすすむと、正座や階段が難しくなり、さらにはじっとしていても痛みが出るようになります。また、膝が変形し、まっすぐ伸びなくなったり深く曲げづらくなったりします。膝の軟骨は内側がすり減ることが多く、いわゆるO脚の状態にもなっていきます。
変形性膝関節症にはどんな治療法がありますか?

症状が軽い場合は、痛み止めの飲み薬や湿布などを使用する、膝の関節にヒアルロン酸の注射をする、といった治療を行います。また、悪化を防ぐためにリハビリテーション、足や膝の装具の作成を行う場合もあります。このような治療でも症状が治まらない場合は、手術を検討します。
変形性膝関節症にはどのような薬が効きますか?

変形性膝関節症による痛みには、アセトアミノフェンやNSAIDsといった鎮痛薬の内服が効果的と言われています。NSAIDsはステロイドを使用していない鎮痛薬の総称で、一般的な商品名としてはロキソニンやバファリンなどが知られています。また、内服のほか鎮痛の成分が入った湿布薬を処方される場合もあります。
変形性膝関節症のリハビリはどのようなことをしますか?

リハビリでは、大きく分けて「物理療法」と「運動療法」があります。物理療法は超音波や温熱などを使い、症状を和らげようとするものです。運動療法は、膝周りの筋力をつける運動やストレッチをしたり歩き方や動作の指導を行ったりすることで痛みや動かしづらさの改善を図ります。
変形性膝関節症といわれました。サポーターをしたほうが良いですか。

痛みの軽減や、歩く際の安定感の向上に膝のサポーターは有効です。 また、足底板といって靴の中敷き(インソール)のようなものを使用することもあります。足の内外に高低差をつけることで膝の内側の衝突を軽減する効果が得られます。
どちらも薬局やスポーツ用品店などで販売されていますが、必要に応じて病院で処方してもらえることもありますので、整形外科で相談してみるのもよいでしょう。
変形性膝関節症の手術について教えてください。

手術にはいろいろな方法があり、代表的なものに、人工膝関節置換術があります。変形した膝の関節を人工の関節に置き換えるものです。変形が進み、薬やリハビリの処方を行っても痛みや動かしづらさで日常生活に支障が出ている場合に検討されます。また、脛の骨を切ってつなげ直すことでO脚の関節をまっすぐに戻す、高位脛骨骨切り術という手術もあります。
あまり変形が進んでいない時期には、関節鏡手術を行う場合もあります。内視鏡を使い、傷んだ軟骨を取り除く方法です。痛みを軽くしたり変形を遅らせたりする効果があります。
変形性膝関節症になりました。してはいけないことはありますか?

膝を深く曲げる姿勢は負担がかかりやすいため、正座やしゃがみ姿勢などは避け、椅子や洋式トイレを使用するとよいでしょう。また、痛みが長く続いている人は冷えにより痛みが増すこともあるため、膝を冷やさないようにしましょう。痛みがないときは適度に歩いたり運動したりすることも、筋力や体力を保つために重要です。
膝の内側が痛いです。まだ30代ですが、変形性膝関節症の可能性はありますか?

変形性膝関節症は50代以上の女性に多く発症し、30代では可能性は低いと考えられます。若くても過去に膝の骨折や靱帯の損傷を起こしたことがある人はなりやすいといわれています。
同じように膝の痛みが出る半月板損傷や膝蓋腱炎などの可能性も考えられます。痛みが続く場合は、整形外科を受診し診断してもらいましょう。
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