電気は直接痛みの部位を刺激するので、体のほかの部分に悪い影響はありません。微弱な電気であり、刺激により神経組織が傷つけられることもなく、眠気や吐き気などの副作用もありません。

刺激の設定によって受ける感覚が変わってきます。設定によって刺激を感じないものもあります。

SCSは成功すれば痛みは和らぎますが、痛みがまったくなくなるものではありません。痛みを和らげ、痛みで苦しんでいた日常生活を少しでも取り戻せるようにするものとしてご理解ください。

SCSは1992年より医療保険が適用となっております。高額療養費制度を利用すれば、自己負担減までの費用負担となります。

刺激装置は美容上あまり目立たない部分に植え込まれます。ただし患者さんの体格によっては多少皮膚が盛り上がることがあります。

刺激層との植え込み後6～8週間くらいはリードの位置ずれを防ぐために過度な運動は控えますが、それ以降は基本的に運動の制限をする必要はありません。

刺激装置には充電式と非充電式の2種類があります。充電式の刺激装置では使用期限がなくご使用いただけます。患者さん自身で定期的に充電を行いながら使用していただきます。非充電式の刺激装置では電池の寿命は設定や使用期限により大きく異なりますが、一般的に2～5年程度です。定期的な外来での刺激調整の際に電池寿命の確認を行います。

受けられます。
植込む機器の種類によってはMRI検査が受けられない場合がありますので、担当医師にご確認ください。

携帯電話を使うことは刺激装置になんの影響もありません。強い電磁波で急に刺激を強く感じることがありますが、日常生活における電磁波で故障することはありません。
SCSをご希望の患者さまはペインクリニック外来にて田口医師の診察を受診してください。