せぼねの手術・治療
PLDD | 椎間板ヘルニアの手術
軽・中・重PLDD:経皮的レーザー椎間板減圧術とは
軽度~中度の椎間板ヘルニアに有効な手術です
軽度~中度の椎間板ヘルニアに対して、局所麻酔下にて、1mmの針を刺し、その中からレーザーファイバーを通して、ヘルニア膨隆部を熱凝固収縮させる方法です。15分程で終了の日帰り手術です。一般によくやられているのは椎間板中央部ですが、全医会グループは膨隆部そのものに照射をおこなっています。病巣は中央ではなく、後方部の神経周辺だからです。この方法は腰椎に限らず、頚椎のヘルニアにも行われます。
さらに椎間板亀裂部から水を流出させ、神経との癒着を剥離します。硬膜外の疼痛物質も同時に洗浄されます。
疼痛軽減のメカニズム
- 膨隆髄核の凝固収縮による神経への圧迫力が減少します。(減圧術といわれる由縁)
- 椎間板性疼痛の原因である線維輪椎骨洞神経を焼却し、疼痛を軽減します。
thermal annuloplasty(熱性線維輪形成術) - また、疼痛物質を水で洗い流すことも炎症を抑制する効果があります。(硬膜外腔洗浄効果)
適応となる方
- 軽度~中度の椎間板ヘルニア
メリット
- 15分程で終了の日帰り手術です。
使用する機器
レーザーファイバー先端拡大図
先端は丸くなっておりレーザー光線が円形となります。
円形のレーザー光線
光の乱反射により先端では円形の光線が発せられ、髄核の蛋白質を熱凝固します。
改善推移
<左図>
椎間板後方中央部の線維輪が破綻し、椎骨洞神経が刺激され、椎間板性の疼痛(discogenic pain)が生ずると腰痛・殿部痛となってきます。
<右図>
レーザー照射後、髄核突出部の縮小が1~3ケ月後に認められてきます。discogenic painが軽減し、腰痛が消失しました。
手術のリスク・副作用等について
脊椎の手術では主に以下のリスクがあります。
主なリスク
- 術部への菌付着による感染
- 神経損傷
- 術後血腫(術後の出血が神経を圧迫する)
- 血栓症など
当院ではこれらの可能性を少しでも低減するべく、リスク管理の徹底、治療機器の開発、診断機器の導入、技術の研鑽を行っております。手術に関するリスクについても詳細に説明いたしますので、ご心配事は当院医師にご相談ください。
PLDD手術の金額について
自費診療の場合(一部保険適応)
腰椎: 45万円(2カ所目15万円)(税別)
頸椎: 50万円(2カ所目20万円)(税別)
金額は診療内容や入院日数等により増減致します。詳細はお問い合わせください。
PLDDをご希望の方
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手術に関する12の質問
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