せぼねの手術・治療
PELD(PED)| 椎間板ヘルニアの手術
軽・中・重PELD(PED):経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術
PELD(PED)は、直径6mmの極細操作管の中に3mmの小鉗子を挿入し、ヘルニアを摘出する、腰椎椎間板ヘルニアの代表的最小侵襲脊椎手術です。
局所麻酔による手術で、内視鏡画像をモニターに60倍拡大して行います。手術時間は1時間ほどです。切開が小さく、傷口は6mmのため小カットバンのみで止血できます。抜糸も必要ありません。
手術当日に歩行開始でき、翌朝退院となるので、忙しい方、体力が心配な方にも最適な、体に優しい手術方法です。
全医会グループでは3500件以上の実績があります。
適応となる方
- 中度~重度の椎間板ヘルニア
- 大きなヘルニアで痛みが強いが、骨棘などが顕著ではない方
メリット
- 神経に触れず、出血や癒着が極小で後遺症少ないです。
- 局所麻酔1時間の手術です。(日本初の専門医療機関)
- 傷口は6mmのため小カットバンのみで、抜糸も必要ありません。
使用する機器
小鉗子
3mmの小鉗子でヘルニア切除。内視鏡で確認しながらヘルニアを摘出することが可能です。
小鉗子
レントゲン透視で小鉗子位置確認
大きなヘルニアは小鉗子で摘出することができます。
レーザー光線
蒸散用1.5mmのレーザー光針
レーザーは椎間板内での操作のため安全安心です。
ラジオ波
1.5mmの止血用ラジオ波針
毛細血管の止血に有用で、硬膜外腔で使用することもあります。
当院独自の手術機器
全医会グループでは、より安全・より小さな負担で手術を行うために、独自に開発した手術機器を用いています。
中村式DM鉗子
従来のものに比べ、大きなヘルニアの摘出が可能になりました。
先曲がりドリル
小さな術野でも広範囲に骨を削ることが可能です。
30度斜視鏡
独自の傾斜角度によって広い視野を確保し、安全な手術が可能です。
中村式YL鉗子
強い把持力により、確実な異物除去が可能です
手術直後及び1ヶ月後の改善推移
手術前
L4/5での左に脱出した巨大ヘルニアのため、強痛により真っ直ぐに歩行ができない。さらに上向きで寝ることもできない。
手術直後
手術直後のMRI像では神経の圧迫は完全に消失し、手術3時間後には快適に自由歩行となり、翌日退院されました。
手術直後のMRI像ではヘルニアは摘出され、白い水に置き換わっている。手術後より上向きに寝ることが完全に可能となる。
手術1ヶ月後
手術1ヶ月後には神経にしっかりとしたふくらみが現れ、椎間板の修復も完全となっている。
術式の紹介
腰椎経椎間孔刺入法 transforaminalアプローチ
胸腰椎椎間板ヘルニアは、上はTh12/L1からL5/S1まで可能です。(後側方刺入にて椎間孔より椎間板に針を刺入。transforaminal法)。
椎間板中央部に蒸散空洞化する方法では、椎間板の不安定性が発生する危険性がありますが、伊藤整形・内科 あいちスポーツ・人工関節クリニックでは椎間板後方部のみの凝縮術が可能です。
腰椎椎弓間刺入法 interlaminarアプローチ
L5/S1椎間板ヘルニアの場合には、後方の椎弓下から刺入することもあります。 ヘルニア突出部に直接針を刺入し、そこで熱凝固をします(interlaminar法)
L5/S1椎弓間刺入法(interlaminar法)は難易度が高いですが、経椎間孔刺入よりは有効度の高い方法です。S1神経根のshoulder部よりの刺入。的確に針先をヘルニア部に刺入するため、造影剤を使用することもあります。
手術のリスク・副作用等について
脊椎の手術では主に以下のリスクがあります。
主なリスク
- 術部への菌付着による感染
- 神経損傷
- 術後血腫(術後の出血が神経を圧迫する)
- 血栓症など
当院ではこれらの可能性を少しでも低減するべく、リスク管理の徹底、治療機器の開発、診断機器の導入、技術の研鑽を行っております。手術に関するリスクについても詳細に説明いたしますので、ご心配事は当院医師にご相談ください。
PELD(PED)手術の金額について
自費診療の場合(一部保険適応)
1泊2日140万円(税別)
金額は診療内容や入院日数等により増減致します。詳細はお問い合わせください。
PELD(PED)をご希望の方
入院案内をご確認いただき、以下までお問い合わせください。
手術に関する12の質問
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総合受付 0568-20-9100(土曜日も診療・電話受付とも行っております)